浜松市の外構工事補助金を一覧解説!条件や申請方法も
浜松市でエクステリアを含む外構工事を検討しているものの、費用が高額で悩んでいませんか。
家のリフォームや新築の際に利用できる補助金があれば、負担を大きく軽減できます。
この記事では、静岡県浜松市で2026年度に利用できる外構工事関連の主な補助・支援制度について、対象条件や申請方法とあわせて解説します。
カーポートや駐車場、フェンス、ブロック塀、生垣など、予定している外構工事に関係する制度があるか、制度ごとにどのタイミングで確認・申請すればよいかがわかります。
この記事を読めば、住宅の工事計画で補助金を賢く活用し、具体的な準備を始められるでしょう。
【結論】
2026年度の浜松市では、一般住宅のカーポート・駐車場・フェンス・アプローチなど、通常の外構工事を一律に補助する制度は確認できません。
一方で、危険なブロック塀等の撤去・改善、狭い道路の道路後退、風致地区や緑地協定地区での植栽、高齢者や障害のある方の身体状況に応じた住宅改修など、工事の目的や住宅・利用者の条件によって利用できる補助・支援制度があります。
そのため、「外構工事なら補助金が使える」と考えるのではなく、予定している工事内容ごとに対象制度を確認することが重要です。
この記事でわかること
- 浜松市の外構工事に関連する補助・支援制度の全体像
- カーポート・駐車場・フェンスに利用できる制度があるか
- ブロック塀、道路後退、生垣・植栽、住宅改修に関する主な制度と条件
- 制度ごとに異なる申請時期と、工事前に確認したいポイント
浜松市で外構工事とあわせて確認したい補助・支援制度の一覧

浜松市では、安全対策や緑化、高齢者・障害のある方の住宅改修などを目的とした補助・支援制度が実施されています。
2026年度に外構工事との関連で確認しておきたい主な制度は、ブロック塀等の撤去・改善を対象とする「ブロック塀等撤去改善事業」、道路後退に伴う工作物等の撤去・移設などを支援する「狭い道路の拡幅整備事業」、植栽や生垣づくりに利用できる「風致地区内住宅生垣用苗木交付制度」と「緑地協定地区樹木等交付制度」です。
また、高齢者や障害のある方の身体状況などによっては、手すりの設置や段差解消、通路面の変更などについて、介護保険や住宅改修に関する制度を利用できる場合があります。
なお、浜松市では条件を満たす新築ZEHを対象とした補助制度もありますが、フェンス・カーポート・駐車場などの外構工事費を直接補助する制度ではありません。屋根や外壁を含む住宅本体と外構工事を同時に計画している場合は、住宅本体に利用できる関連制度として確認してください。
2026年度に外構工事とあわせて確認しておきたい主な補助・支援制度を整理すると、次のとおりです。
| 制度 | 外構工事との関係 | 主な支援内容 |
|---|---|---|
| ブロック塀等撤去改善事業 | 条件を満たすブロック塀等の撤去・安全な塀の新設が対象 | 撤去費は最大20万円、安全な塀の新設費は最大25万円 |
| 狭い道路の拡幅整備事業 | 道路後退用地等を市へ寄附する場合、門・塀・擁壁・舗装等の撤去・移設などが対象 | 工作物の種類・大きさに応じて撤去費・移設費等の一部を助成 |
| 風致地区内住宅生垣用苗木交付制度 | 条件を満たす生垣の設置を支援 | 生垣用苗木を1申請につき合計100本まで交付 |
| 緑地協定地区樹木等交付制度 | 緑地協定地区内の住宅敷地で行う植栽・生垣づくりを支援 | 生垣用苗木・低木は各100本まで、庭木3本まで、景観木1本まで、ツタ類100本まで |
| 介護保険の住宅改修費支給・ 高齢者住宅改造費補助金・ 重度身体障害者住宅改造費助成事業 |
身体状況や認定等の条件に応じ、手すり・段差解消・通路面の変更などの住宅改修が対象になる場合がある | 条件を満たす住宅改修費の一部を支給・助成 |
外構工事であれば一律に補助対象になるわけではなく、制度ごとに対象となる工事や住宅、申請条件が異なります。
まずは予定している工事に関係する制度があるかを確認し、そのうえで対象条件や申請時期を確認しましょう。
なお、補助制度の内容や対象条件は自治体によって異なります。袋井市や静岡市など浜松市以外で外構工事を予定している場合は、工事場所を管轄する自治体の最新情報を確認してください。
浜松市でカーポート・駐車場・フェンスに使える補助金はある?

外構工事のなかでも、カーポートや駐車場、フェンスの新設に補助金を使いたいと考える方は多いでしょう。
本記事の作成にあたり浜松市へ電話で確認した内容と、2026年度の浜松市公式情報をもとに整理すると、次のとおりです。
| 検討している外構工事 | 補助・支援制度との関係 |
|---|---|
| カーポートを新しく設置する | 一般住宅の通常のカーポート新設費を直接補助する制度は確認できません |
| 駐車場をコンクリートにする | 通常の駐車場舗装そのものを直接補助する制度は確認できません |
| 駐車場から玄関までの段差をなくす・ 手すり等を設置する |
身体状況や認定・手帳等の条件によって住宅改修制度の対象になる場合があります |
| 一般住宅に通常のフェンスを新設する | 一般住宅の通常のフェンス新設費を直接補助する制度は確認できません |
| 対象となるブロック塀等を撤去して 安全なフェンスを新設する |
ブロック塀等撤去改善事業の対象になる場合があります |
フェンスには金属製や木材を使用したものなどさまざまな種類がありますが、素材だけで補助対象になるかどうかが決まるわけではありません。一般住宅に通常のフェンスを新設する場合は、工事の目的や利用する制度の条件まで確認する必要があります。
特に注意したいのが、駐車場のコンクリート工事です。
「駐車場をコンクリートにすれば補助金が使える」という制度ではありません。
一方、高齢者や障害のある方が自宅で安全に移動できるようにするため、駐車場から玄関までの移動経路などに手すりを設置したり、段差を解消したり、移動しやすい通路面へ変更したりする場合は、介護保険や高齢者・障害者向けの住宅改修制度の対象になる可能性があります。
浜松市の介護保険による住宅改修では、要支援・要介護認定を受け在宅で生活している方について、手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止や移動の円滑化を目的とした床・通路面の材料変更などが対象とされています。
また、条件を満たす方については、高齢者住宅改造費補助金や重度身体障害者住宅改造費助成事業を利用できる場合があります。
ただし、対象になるかどうかは年齢や要介護認定、障害の状態、所得、工事の必要性などによって異なります。
駐車場全体のコンクリート舗装費がそのまま補助対象になるとは限らないため、「どの部分を、どのような目的で改修するのか」を工事前に担当窓口へ確認することが重要です。
また、これらの住宅改修制度には着工前の相談・申請が必要なものがあります。補助制度の利用を希望する場合は、先に工事を始めず、浜松市と施工業者の双方へ相談してから計画を進めましょう。
※2026年9月4日、本記事の作成にあたり、カーポート・駐車場・フェンスの新設に関係する補助制度について浜松市へ電話で確認しました。高齢者・障害のある方の住宅改修については、長寿支援課・社会福祉課等の関連制度を確認するよう案内を受け、浜松市公式サイトでも制度内容を確認しています。実際の補助対象可否は、申請者の条件や工事内容等によって個別に判断されます。
狭い道路の拡幅整備で使える外構工事の助成制度

浜松市では、市街化区域内の幅員4m未満の狭い道路に接する敷地などを対象に、「狭い道路の拡幅整備事業」を実施しています。
対象となる道路や区域には条件があるため、利用を検討する場合は事前に浜松市へ確認が必要です。
この制度では、一定の条件を満たす道路後退用地等を浜松市へ寄附する場合、その土地にある門・塀・フェンス・擁壁・樹木・舗装などの撤去、配管等の移設、一定の擁壁の新設にかかる費用の一部が助成されます。
一般的な外構リフォームであれば利用できる制度ではなく、対象となる道路や区域、道路後退用地の寄附などの条件を満たす必要があります。
主な助成額の例は次のとおりです。
| 対象となる外構等 | 助成額の例 |
|---|---|
| フェンス・塀・門等の撤去(高さ0.5m以上) | 1mあたり4,000円 |
| 生垣の撤去(高さ1.5m未満) | 1mあたり2,000円 |
| コンクリート・アスファルト舗装の撤去 | 1㎡あたり1,200円 |
| 擁壁の撤去(高さ1.0~1.5m未満) | 1mあたり7,000円 |
| 擁壁の新設(高さ1.0~1.5m未満) | 1mあたり15,000円 |
なお、コンクリート・アスファルト舗装の「1㎡あたり1,200円」は、道路後退用地等にある舗装の撤去費に対する助成額です。駐車場を新しくコンクリート舗装する費用への助成ではありません。
実際の助成額は、浜松市が定める基準から算出した金額と、実際に撤去・移設等へかかった工事費を比較し、低い方の金額となります。
外構工事では、道路後退によってフェンスや門の位置が変わると、駐車スペースの奥行きやアプローチの取り方、擁壁や配管の位置まで見直しが必要になる場合があります。
そのため、新しく設置するフェンスや門だけでなく、道路後退後に残る敷地全体を見ながら外構計画を考えることが大切です。
なお、2026年7月から2027年3月の間に寄附申請をした場合、浜松市による寄附土地の測量委託発注は2027年4月の予定と案内されています。
測量前に外構工事を始める場合は、新設するフェンス等の基礎が寄附予定地へ入らないよう、事前に境界を確認してから工事を進める必要があります。
対象となる道路や助成内容、手続きの詳細については、浜松市公式サイト「狭い道路の拡幅整備事業」で最新情報をご確認ください。
【最大45万円】ブロック塀の撤去・改善に利用できる補助制度

浜松市では、道路などに沿っている、または倒壊した場合に道路などへ影響を及ぼす一定条件のブロック塀等を撤去する場合に、工事費の一部を補助する「ブロック塀等撤去改善事業」を実施しています。
浜松市が2026年4月7日に更新した情報によると、ブロック塀等の撤去費は上限20万円、撤去後に条件を満たす安全な塀を新設する場合は上限25万円が補助されます。両方が補助対象となった場合の上限は合計で45万円です。
ただし、この補助金制度は予算がなくなり次第受付終了となります。利用を検討している場合は、工事を進める前に浜松市の最新の受付状況を確認しましょう。
| 対象工事 | 補助上限額 |
|---|---|
| ブロック塀等の撤去 | 20万円 |
| 安全な塀の新設 | 25万円 |
| 両方を行う場合 | 最大45万円 |
ただし、工事費の3分の2がそのまま補助されるわけではありません。撤去・新設それぞれについて、塀の長さから算出する基準額と実際の工事費を比較し、いずれか低い方の金額の3分の2以内で補助額が決まります。
また、道路との位置関係や塀の高さ・段数などの条件があり、補助申請の前には浜松市による事前現地調査が必要です。
なお、2026年度の制度でいう「安全な塀」は、メーカーの仕様に基づいて設置する金属製フェンス、または生垣です。生垣には別途設置基準があります。
また、幅員4m未満の建築基準法第42条第2項道路沿いでブロック塀等を撤去した後に安全な塀を新設する場合は、道路中心から2mまたは道路対面から4m後退した位置に設置する必要があります。新設費の補助を申請する場合は、撤去費の補助申請と同時に行います。
最新の対象条件や申請方法、受付状況については、浜松市公式サイト「ブロック塀等の撤去・改善の補助制度について」もあわせてご確認ください。
飯田左官工業で実際に補助金を利用した外構工事の事例
当社では、浜松市中央区で「ブロック塀等撤去改善事業」を利用した外構工事を施工した実績があります。
この事例では、既存のブロック塀約16mを撤去し、新たにCB120のブロックと朝日スチールのPCフェンスH1000を施工しました。
実際の工事費と確定した補助金額は次のとおりです。
| 項目 | 実際の内容 |
|---|---|
| 施工エリア | 浜松市中央区 |
| 利用した制度 | ブロック塀等撤去改善事業 |
| 撤去したもの | 既存ブロック塀 |
| 撤去した長さ | 約16m |
| 撤去工事費 | 16万円 |
| 新設したもの | CB120+朝日スチール PCフェンスH1000 |
| 新設工事費 | 20万円 |
| 確定した補助金額 | 24万円 |
| 事前調査申込み~交付決定 | 約4週間 |
| 事前調査申込み~工事完了・入金 | 約2か月 |
この工事で特に注意したのが、浜松市が定める補助条件に施工内容が適合しているかを事前に確認することと、施工状況を写真で記録しておくことです。
また、補助対象となる工事と、それ以外の外構工事は見積書を分けて作成しました。
浜松市でも、ブロック塀等の撤去については対象となる撤去工事のみ、新設については安全な塀の新設工事のみを記載した見積書が必要とされています。
補助金を利用する場合は、通常の外構工事以上に「制度の条件に合った設計になっているか」「申請用の見積書・図面・写真をそろえられるか」を工事前に確認することが重要です。
※上記は飯田左官工業が過去に施工した一例です。補助金額や手続きにかかった期間は、この施工事例での実績であり、現在の標準的な補助額や処理期間を示すものではありません。補助対象条件や補助額は年度や工事内容によって異なるため、実際に利用する際は浜松市による事前現地調査を受けてください。
自宅のブロック塀が対象になる条件や補助額の計算例、申請に必要な書類、事前現地調査から補助金受け取りまでの詳しい流れについては、下記記事で詳しく紹介しています。
浜松市で植栽・生垣に利用できる2つの支援制度

浜松市では、住宅まわりの植栽や生垣づくりに利用できる制度として、「風致地区内住宅生垣用苗木交付制度」と「緑地協定地区樹木等交付制度」があります。
どちらも工事費を金銭で補助する制度ではなく、条件を満たす住宅の敷地に苗木や樹木等を交付する制度です。
ただし、対象となる地域や交付されるものが異なります。
| 制度 | 主な対象 | 主な交付内容 |
|---|---|---|
| 風致地区内住宅生垣用苗木交付制度 | 風致地区内の住宅敷地 | 生垣用苗木100本まで |
| 緑地協定地区樹木等交付制度 | 緑地協定地区内の住宅敷地 | 生垣用苗木・低木は各100本まで、庭木3本まで、景観木1本まで、ツタ類100本まで |
いずれも受付期間は事業実施年度の4月から翌年1月末までで、予算がなくなり次第終了します。
自宅がどちらの対象地域に含まれるかを確認したうえで、外構・植栽計画を進めましょう。
風致地区内住宅生垣用苗木交付制度
この制度は、正式名称を「浜松市風致地区内住宅生垣用苗木交付制度」といいます。
風致地区内の対象となる住宅の敷地などに新たに生垣を設置する方に対して、浜松市が苗木を無償で交付する制度です。
緑豊かで住み良い生活環境や、美しい景観を創出することを目的としています。
交付を希望する場合は、生垣を設置する前に申請する必要があります。また、生垣を含む植栽は、浜松市風致地区条例で定められた緑化基準を満たす計画である必要があります。
交付される苗木は、浜松市が指定する樹種の中から選択でき、複数の種類を選ぶことも可能です。
苗木交付の対象となるエリアと申請条件
苗木交付の対象となる場所は、風致地区内の戸建住宅である専用住宅・併用住宅の敷地や、共同住宅の専用庭などです。
浜松市には、曳馬野、佐鳴湖、和合富塚、海岸、新弁天島、吹上、浜表の7つの風致地区があります。
対象となる生垣は、道路沿いから平行に7mまでの部分や隣地との境界部分に設置するものです。また、連続する延長が2m以上で、1mあたり2本以上の苗木を植える必要があります。
道路から生垣を隠す工作物がないことも条件ですが、高さ50cm以下のものや、開口率50%以上のネットフェンスなどは認められています。さらに、設置後も生垣を健全に育成・管理できることが求められます。
自宅が風致地区に含まれるか分からない場合は、申請前に浜松市の都市計画情報などで確認しておきましょう。
交付される苗木の種類と本数の上限
交付される苗木は、浜松市が指定する樹種の中から選択します。2026年10月時点で公式サイトに掲載されているのは、アラカシ、イヌマキ、ウバメガシ、キンメツゲ、サザンカ、ヒイラギモクセイ、アカバナトキワマンサク、シロバナトキワマンサク、セイヨウイボタです。複数の種類を選択することもできます。
苗木の交付数は、生垣1mあたり3本までで、1申請につき合計100本が上限です。一方、生垣の設置条件としては1mあたり2本以上植える必要があります。
なお、苗木の交付は予算の範囲内で実施されます。また、申請受付から交付までは1か月半程度かかるため、植栽予定時期から逆算して申請することが大切です。
緑地協定地区樹木等交付制度
浜松市では、緑地協定地区における住宅地の緑化を進めるため、「緑地協定地区樹木等交付制度」を実施しています。
対象となるのは、緑地協定地区内の住宅敷地で植栽を行う場合です。
風致地区内住宅生垣用苗木交付制度が生垣用苗木を対象としているのに対し、緑地協定地区樹木等交付制度では、生垣だけでなく低木や庭木、景観木、ツタ類も交付対象となっています。
| 交付されるもの | 1申請地あたりの上限 |
|---|---|
| 生垣用苗木 | 100本 |
| 低木 | 100本 |
| 庭木 | 3本 |
| 景観木 | 1本 |
| ツタ類 | 100本 |
生垣用苗木・低木・庭木については、いずれか1つを選択します。
自宅が緑地協定地区に含まれている場合は、庭や生垣などの植栽計画を進める前に、制度を利用できるか確認しておきましょう。
風致地区内の生垣用苗木や、緑地協定地区の樹木等の交付制度については、浜松市公式サイト「花と緑の交付・助成制度」で対象地域や受付状況をご確認ください。
浜松市の補助制度を利用して外構工事を行う前に確認したい3つのこと

浜松市で外構工事に関連する補助・支援制度を利用する場合は、制度名や補助金額だけでなく、「予定している工事が対象になるか」「いつ申請する必要があるか」まで確認することが大切です。
特に注意したいのが、制度によって申請のタイミングや支援内容が異なることです。
1.予定している外構工事が制度の対象になるか確認する
浜松市の補助・支援制度を利用する場合は、最初に予定している工事が制度の対象になるか確認しましょう。
補助対象になるかどうかは、「フェンス」「駐車場」といった工事名だけでは判断できません。
例えば、ブロック塀等撤去改善事業では、既存の塀の種類や高さ、段数、道路との位置関係などが条件になります。また、高齢者や障害のある方向けの住宅改修では、身体状況や認定等の条件、工事の目的などによって対象可否が異なります。生垣や植栽についても、住宅が風致地区や緑地協定地区などの対象地域に含まれているかを確認する必要があります。
飯田左官工業では、ブロック塀の撤去やフェンス新設についてご相談を受けた際、特に次の点を現地で確認しています。
| 現地で確認するポイント | 確認する理由 |
|---|---|
| 既存ブロック塀の高さ | 補助制度の対象条件を満たす可能性があるか確認するため |
| 既存ブロック塀の状態 | 撤去・切り下げ・新設など、どの施工方法が適しているか検討するため |
| 道路との位置関係 | ブロック塀等撤去改善事業の対象になる可能性があるか確認するため |
| 新設するフェンスとブロックの強度 | フェンスの種類や高さに応じて、取り付けるブロックに必要な強度を確認するため |
特に、既存のブロック塀が残っているからといって、そのまま新しいフェンスを設置できるとは限りません。
新設するフェンスの種類や高さによって必要な強度が異なるため、既存ブロックの状態を確認したうえで、そのまま利用するのか、切り下げるのか、撤去して新しく施工するのかを検討します。
ただし、補助制度を利用する場合は施工方法にも条件があります。例えば、既存ブロック塀の切り下げが補助対象になるかどうかなど、施工業者だけでは判断できない項目もあるため、浜松市による事前現地調査や担当窓口への確認が必要です。
外構工事の内容が複数ある場合も、工事全体をひとまとめにして考えるのではなく、撤去・新設・舗装・植栽など工事項目ごとに利用できる制度がないか確認すると判断しやすくなります。
補助制度の利用を予定している場合は、施工業者へ相談する前に、現在の外構や塀の写真、塀のおおよその高さ・長さ、希望する工事内容を整理しておくとスムーズです。
特にブロック塀について相談する場合は、塀全体だけでなく、道路との位置関係が分かる写真も用意しておくのがおすすめです。現地確認前に、補助制度の対象になる可能性や確認すべきポイントを整理しやすくなります。
2.申請・契約・工事の順番を制度ごとに確認する
利用できそうな制度が見つかったら、次に確認したいのが「いつ相談・申請し、いつから工事を始められるのか」です。
今回紹介している外構工事に関連する制度の多くは、工事や設置を始める前の相談・申請が重要です。ただし、具体的な手続きや交付決定のタイミングは制度ごとに異なるため、利用する制度の流れを個別に確認しましょう。
| 制度 | 主な手続きの特徴 | 特に注意したいこと |
|---|---|---|
| ブロック塀等撤去改善事業 | 事前現地調査を受けた後、交付申請を行う | 交付決定通知書を受け取る前に工事業者と契約・着工しない |
| 狭い道路の拡幅整備事業 | 事前相談・事前協議を行い、条件を満たす場合は道路後退用地等の寄附手続きを進める | 建築物の新築・増築・改築などを行う場合は、建築確認申請前に事前協議する |
| 風致地区内住宅生垣用苗木交付制度 | 苗木の交付を申請し、交付後に生垣を設置する | 申請から苗木の交付まで時間がかかるため、植栽時期から逆算する |
| 緑地協定地区樹木等交付制度 | 樹木等の交付申請を行い、審査・交付決定後に樹木等の交付を受ける | 申請から交付まで1か月半程度かかるため、植栽時期から逆算して申請する |
| 介護保険・高齢者・ 障害者向け住宅改修制度 |
身体状況や制度の対象条件を確認し、工事前に担当窓口等へ相談・申請する | 支給・助成を希望する場合は、対象可否を確認する前に工事を始めない |
特にブロック塀等撤去改善事業では、自己判断で工事を進めないよう注意が必要です。
まず浜松市へ事前現地調査を申し込み、市による現地調査を受けます。その後、必要な見積書や図面などをそろえて交付申請を行い、交付決定通知書を受け取ってから工事業者と契約します。
交付決定前に契約したり、工事を始めたりすると補助対象にならないため、「補助金を利用したい」と考えた段階で手続きの順番を確認しておくことが重要です。
住宅改修についても、対象となる方や工事内容には条件があります。
例えば、高齢者住宅改造費補助金では、年齢や要支援・要介護認定、世帯の課税状況などの条件があり、着工前の相談・申請が必要です。重度身体障害者住宅改造費助成事業についても、身体障害者手帳の等級や障害の部位、所得などの条件があります。
そのため、手すりや段差解消、通路面の変更などを検討している場合も、先に工事を始めず、対象となる制度や工事範囲を担当窓口へ確認しましょう。
実際に飯田左官工業が補助金を利用した工事を施工した際も、施工状況を写真で残すことに注意しました。
ブロック塀等撤去改善事業では、工事完了後に撤去前・撤去後の写真が必要となり、安全な塀を新設する場合は、基礎・ブロック・フェンスなど各施工工程の写真も必要です。
基礎や配筋など、完成後には確認できなくなる部分もあります。そのため、必要な写真を撮り忘れないよう、補助金を利用する工事であることを施工担当者まで共有したうえで進めることが大切です。
また、外構工事では、商品の納期だけでなく、既存構造物の撤去、重機を使用する工程、フェンスや土間コンクリートなどの施工順序によって工期が変わることがあります。
補助制度を利用する場合は、申請期限だけでなく、
・いつ契約できるのか
・いつ着工できるのか
・完了期限はいつなのか
・申請や完了報告に必要な書類・写真は何か
まで確認したうえで、施工スケジュールを決めましょう。
3.補助対象となる工事と、それ以外の外構工事を分けて考える
補助制度を利用して外構工事を行う場合は、「工事全体でいくらかかるか」だけでなく、「どこまでが補助・支援の対象になるのか」を分けて考えることが重要です。
実際の外構工事は、ひとつの工事に見えても、既存構造物の撤去、基礎、フェンス、舗装、植栽など複数の工事項目で構成されています。
例えば、ブロック塀等の撤去とあわせて、補助対象とならない門扉や駐車場、アプローチ、または「安全な塀」の条件を満たさないフェンスなど別の外構工事を施工する場合でも、外構工事の総額すべてが「ブロック塀等撤去改善事業」の補助対象になるわけではありません。
また、風致地区内住宅生垣用苗木交付制度や緑地協定地区樹木等交付制度は、条件を満たす場合に苗木や樹木等が交付される制度であり、植栽工事の施工費全体を補助する制度ではありません。
そのため、外構工事の予算を考える際は、次のように分けて確認すると分かりやすくなります。
| 確認する金額・内容 | 具体的に確認すること |
|---|---|
| 補助・支援の対象となる部分 | どの撤去・新設工事などが制度の対象になるか |
| 利用する制度では対象外となる工事 | 例えば、ブロック塀補助と同時に行う駐車場舗装やアプローチ工事などが含まれていないか |
| 補助・支援される金額 | 上限額だけでなく、実際の算定方法や交付内容を確認する |
| 外構工事全体の費用 | 補助対象外となる工事も含めた総額を確認する |
| 最終的な自己負担額 | 外構工事全体の費用から補助見込額を差し引いて確認する |
特に注意したいのは、「最大○万円」という補助上限額だけを見て工事予算を判断しないことです。
ブロック塀等撤去改善事業では、実際の工事費だけで補助額が決まるのではなく、塀の長さなどから算出する基準額と実際の工事費を比較したうえで補助額が決まります。
また、補助対象となる工事と同時に別の外構工事を行う場合、その工事は自己負担になることがあります。
飯田左官工業が実際に浜松市の補助金を利用した工事を施工した際も、補助金の対象となる工事と、それ以外の外構工事は別の見積りとして作成しました。
ブロック塀等撤去改善事業では、撤去については補助対象となるブロック塀等の撤去工事のみ、安全な塀を新設する場合は塀の新設工事のみを記載した見積書が必要です。
そのため、駐車場やアプローチなど別の外構工事も同時に行う場合は、補助対象となる工事と分けて見積りを作成します。
例えば、ブロック塀の撤去・フェンスの新設と同時に駐車場のコンクリート舗装やアプローチ工事を行う場合でも、それらをすべてまとめて補助対象工事として申請できるわけではありません。
複数の外構工事を同時に行う場合は、
「外構工事全体の費用」
↓
「補助対象となる工事」
↓
「補助対象外となる工事」
↓
「補助金の見込額」
↓
「最終的な自己負担額」
の順に分けて確認すると、実際に必要となる費用を把握しやすくなります。
浜松市の外構工事補助金に関するよくある質問

浜松市で外構工事に関連する補助・支援制度を検討する際に、疑問になりやすい点をまとめました。
制度によって対象工事や申請時期が異なるため、実際に利用する際は浜松市の最新情報もあわせて確認しましょう。
浜松市ではブロック塀ならどのような塀でも補助金を使えますか?
いいえ。ブロック塀であれば、どのような場所・状態でも補助対象になるわけではありません。
飯田左官工業へご相談いただく際にも、「ブロック塀なら補助金が使える」と考えている方は少なくありませんが、浜松市のブロック塀等撤去改善事業には、塀の位置や高さなどの条件があります。
2026年度の制度では、道路等に沿っている、または倒壊した際に道路等へ影響を及ぼす塀で、道路からの高さが80cm以上かつ2段以上積まれていることなどが主な条件です。
そのため、敷地内の隣地境界にあるブロック塀などは、道路との位置関係によって補助対象にならない場合があります。
また、補助対象になるかどうかは施工業者だけで確定できるものではなく、浜松市による事前現地調査が必要です。
「自宅の塀が対象になるか分からない」という場合は、工事を契約する前に、塀の位置・高さ・状態を確認しておきましょう。
浜松市でカーポートや駐車場の新設に使える補助金はありますか?
一般住宅の通常のカーポート新設や、駐車場のコンクリート舗装そのものを直接補助する浜松市の制度は、2026年9月時点では確認できません。
ただし、高齢者や障害のある方が安全に移動するため、手すりの設置、段差解消、通路面の変更などを行う場合は、身体状況や工事内容によって介護保険や住宅改修に関する制度の対象になる可能性があります。
駐車場全体の舗装費が対象になるとは限らないため、工事前に浜松市の担当窓口へ確認してください。
外構工事の補助金申請は自分で行うのですか?それとも業者が代行してくれますか?
申請方法や工事業者が対応できる範囲は、制度によって異なります。
補助制度によっては、申請者自身が手続きを行う一方で、施工業者が申請に必要となる見積書や図面、商品資料などの準備をサポートできる場合があります。
そのため、補助制度の利用を予定している場合は、工事業者へ相談する段階で「補助制度を利用したい」と伝え、必要な書類の作成や手続きについてどこまで対応してもらえるか確認しておきましょう。
特にブロック塀等撤去改善事業では、工事業者が作成する見積書や、新設する塀の図面・仕様資料などが必要になるため、交付申請前に施工業者へ相談しておくことが重要です。
浜松市の2026年度の補助制度は、予算がなくなると受付終了しますか?
制度によって取り扱いが異なります。
2026年9月9日時点で、浜松市のブロック塀等撤去改善事業は受付中ですが、予算がなくなり次第受付終了となります。
また、風致地区の生垣用苗木や緑地協定地区の樹木等の交付についても、予算の範囲内で実施され、予算がなくなり次第終了します。
補助・支援制度を利用する場合は、記事に掲載されている金額や条件だけでなく、申請する時点で浜松市公式サイトの最新の受付状況を確認しましょう。
まとめ
2026年度の浜松市では、一般住宅の通常のカーポート新設や駐車場のコンクリート舗装、一般的なフェンス新設の費用を一律に補助する制度は確認できません。
一方、工事の目的や住宅の条件によって利用できる補助・支援制度があります。
一定条件を満たすブロック塀等の撤去には最大20万円、撤去後に安全な塀を新設する場合には最大25万円が補助され、両方が対象になった場合の上限は合計45万円です。
また、道路後退に伴う門・塀・舗装等の撤去、身体状況などに応じた住宅改修、風致地区や緑地協定地区での生垣・植栽なども、条件によって補助・支援制度の対象になる場合があります。
特に、駐車場をコンクリートにするだけで補助金が使えるわけではありませんが、高齢者や障害のある方が安全に移動するための手すりや段差解消、通路面の変更などについては、身体状況や認定等の条件によって介護保険や住宅改修に関する制度を利用できる場合があります。
補助制度は、対象条件だけでなく申請のタイミングも重要です。ブロック塀等撤去改善事業をはじめ、工事前の相談・申請が必要な制度があるため、先に契約・着工せず、浜松市の担当窓口と施工業者へ確認してから工事計画を進めましょう。
また、補助金の上限額だけで判断せず、補助対象となる工事、対象外となる外構工事、補助見込額を分けて確認し、最終的な自己負担額まで把握しておくことが大切です。
飯田左官工業では、浜松市のブロック塀等撤去改善事業を利用した外構工事の施工実績があります。補助制度を利用した外構工事をご検討の場合は、既存の外構や塀の状況を確認したうえで工事内容をご相談ください。